「撚り機」 経糸や緯糸を使いやすくしたり、用途の目的に合った布地を作るために、糸に撚りを入れる道具である。もちろん撚りを入れない布もある。 糸を撚る方法にもいろいろな種類があり、専門の大きな撚り屋さんもあるが、手仕事の織物の糸をよってくれるところは少なくなった。
ここにも数年前まで、すでに使ってはいなかったが木造製の片側40錘、両側で80錘の撚り機もあったのだが、解体した。
現在は(下の写真)、リング式の撚り機を使っている。1968年松本市で作られたものである。長所短所はあるが、小さな仕事場での撚り機としてはコンパクトで使い勝手がよい。しかし既に40年以上たっているものだ。見かけは悪いがりっぱな現役。
リング式撚り機 |
撚りをかけているところ |
同上上部 |
同上下部 |
昔の、地域で使われていた小さな木製の撚り機。これは6錘。
理論的には八丁撚糸機の家庭版か、撚りを簡単に変えること
はできないが、自分で作業ができたから重宝しただろう。これに
もいろいろなスタイルがあった。現在使っているところはないかな。
同上手回し部分 |
これは紡毛機、主に真綿から紬糸をひくのに使われている道具。 ただこれは、太い細いのある、むら糸に撚りをかけるにはつごう が良い道具だ。指先で調整しながら太・細い部分にも、ある程度 均等に撚りがかけられるのだ。何事も使い勝手がだいじかな。 |
これは検撚機、糸の撚りを調べる道具。
同上テンション位置 |
同上撚り数カウンター部分 |
イギリスの紡毛機、これも撚りかけ道具。
〔おりもの修行中/ランラン日記〕
道具も技術も 歩みを進めて発達してきた。つくられた時代や環境
に揺り動かされながら、与えられた資材で めいっぱい働き、ときが
流れていくなかで心地のよいところに寄り抱き込まれ流されて運ば
れていく。残るもの、朽ち果てないものは、まれだろう。ただ、それ
を 切り捨てずに見届けることはしておきたいと思う・・・。
はじめまして。
返信削除お写真の電動紡毛機は現在もご使用ですか?
このデザインに興味があります!