2013/05/01

「そうこう 綜 絖」

 そうこう(綜絖)は、織るために用意した経糸を機にかけて、綜絖枠に綜絖をセットしたものに経糸を通して、その糸が上下交互に動かすための部品(道具)をいう。写真を見ていただくと分かりやすい。この綜絖にも、糸綜絖、金綜絖とがあって糸綜絖も現在も使われている。どちらもその仕事模様でつかい分けられている。糸綜絖の糸も化学繊維に変わっている。金綜絖がいつ頃から使われ始めたのかは、知識がないのでわからないが、やはり力織機が主流になるときには存在したのだろうと思うのだが。この金綜絖もワイヤーヘルドの他リングヘルド、フラットヘルド等あるが、手仕事のここではワイヤーヘルドである。
 
 
綜絖枠と綜絖 そうこう枠は織り幅によって異なり必然的に綜絖の本数も変わる
 
綜絖枠に取り付けたそうこう 経糸の本数と同じだけのそうこうを使用する
  
綜絖部分 小さな穴に順番に緯糸を通す

経糸が通された綜絖

糸の太さ種類にあわせて綜絖を決める

綜絖枠の数も織られるものによって多様
 
平織りの金綜絖にモジるための糸綜絖を取り付けたところ 紗とか絽を織るため
 
 
 
 
 
〔おりもの修行中/ランラン日記〕
 
暮らしのかたちが変わり身近でなくなった昔の道具や専門的な特殊な道具などの
名前や使い方を知らず はずかしいおもいをすることがある。使いやすいように工夫
をかさね、きわめられた道具本来の正しい使い方のほかにも、うまくアレンジされ道
具がいきいきしていれば別のひろがりも見つけられる気がする。そうやってかたち
を変えても自分の近くでかかわりつづけるなかで、つながっていくことがあるだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 


0 件のコメント:

コメントを投稿